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【コロナ禍でもできる!!!】小学校のお楽しみ会の目的と具体的な方法【ひと味ちがってこそ面白いです】

こんな先生向けの記事です

・コロナ禍でのお楽しみ会のやり方に困っている

・お楽しみ会のやり方に困っている

・毎回のお楽しみ会のパターンが決まっていて、新しいやり方がないか探している

お楽しみ会と聞くと、多くの人は「先生がおやつを買ってきてパーティーをする」「おかし作りをする」など,『いつもとはちがったことをして楽しむ』という感じる方がいると思います。

たしかに、そういう特別なことをするということは楽しいので良いことかもしれません。子どもたちも特別なことが大好きです!

しかし、コロナ禍でお菓子を食べるというのは現状難しい状況です。

この記事で紹介するお楽しみ会はお菓子を用意するといったものではありません。

どんなお楽しみ会なのか、具体的に紹介していきたいと思います。

記事の内容

・お菓子も用意しないし、スポーツもしないお楽しみ会とは一体何か。

・お楽しみ会を行う時に大切にしている3つのこと

この記事を書く僕は、以下のような人間です

「小学校教員をしている」

「月に1回お楽しみ会を行っていた」

この記事を最後まで読んでいただければ、お楽しみ会の基本的な流れや,お菓子やスポーツをしない教室で行うことのできるお楽しみ会のやり方が分かります。

大切なこと「その1」:特別かつダイナミックなことはしない

僕が大事にしていることは、「共同体感覚の醸成」です。簡単に言うと「あー楽しい!」とみんなが感じ、一体感を高めるということです。クラスというものが存在している限り、共同体感覚がなければクラスは成立しませんし,その感覚が高くなればなるほど学習にも前向きに取り組むようになります。

 

そのために、お楽しみ会では特に特別なことはせず、子ども達がミニゲームを考えたり、本で調べたりして工夫して会を作っています。ドッジボールとかサッカーはしません。また景品などもこちらが買うのではなく子ども達の手作りのものです。

ミニゲーム自体もそんな特別なことはしません。むしろ特別ではなくて良いと思っています。

それは、ちょっとしたことを心から楽しめることが共同体感覚の醸成にすごくつながるからです。

おかしパーティーが楽しいのは当たり前です。しかし、そんな特別なことをしなくても、子ども達が自分たちで創り上げた会で楽しめることがもっと大事なのではないかと感じています。

大切なこと「その2」:子ども主体であることを忘れない

お楽しみ会当日までの流れと、実際のお楽しみ会の流れは、それぞれ以下の通りです。

当日までの流れ

①月初めの席替えのタイミングでお楽しみ係が決まる

②その月の終わりにあるお楽しみ会に向けて係が計画を立てる

③先生に見せにきて修正を加える

お楽しみ会の流れ

①会の目的を伝える

②ゲームをする

③振り返りの時間

この企画・運営の中で常に意識していることは次の2点です。

①子どもが主体の活動

②失敗しても良い

です。

子どもが主体の活動について

先生が口を出しすぎると、「結局,先生が全部決めているじゃん」「先生のやりたいことがあるなら、先生がやれば良いじゃん」と言う子どもが現れます。言葉に出さずともそう感じる子もいるでしょう。

もちろんそう感じずに意見を求めてくる子どももいるので、相手がどんな子かと考えることが大事ですが、、、

どちらにしても言えることは、「自分たちでやり遂げた」という満足感は味わって欲しいということです。

担任のやることは計画を“何となく”見ます。お楽しみ係が計画を完成させると,1回僕もその計画を見せてもらいます。

目的をしっかりとしているか,そのための手段は明確か,みんなが楽しめるゲームになっているかを“何となく”見ています。

この“何となく”というところが重要で,基本的にはどんな内容で行うかという確認に近いです。

さすがに「これは絶対みんなは楽しめないでしょ」「先生が中心となって出るような企画」「ふざけすぎ」とかには口を出しますが,それ以外はほぼ確認です。

 

失敗しても良いということについて

先生が「これはこうしたらどう?」と助言すればするほど計画は良いものになっていきます。「みんなが楽しめる」ということが例えばお楽しみ会の目的であり、それが会の成功だとすれば、きっと成功に近づいていくでしょう。

しかし、これでは子どもたちの活動ではなくなってしまうと同時に、失敗の経験をするチャンスを逃してしまうことにもつながってしまいます。

僕は、お楽しみ会がうまくいかなくても良いと思っています。「これってどうなのかなあ?」と感じるときも、質問はするけど無理に変えるようには促しません。そして、会の本番では実際に上手くいかないときもあります。

それでも別に良いです。

失敗は人を成長させてくれるものです。きっとその時は上手くいかなくても、「上手くいくためにはどうすれば良いだろう?」と子ども達は考え始めるはずです。失敗して一時的に自信をなくしてしまった子に対する支援は必要ですが、失敗をネガティブなものと捉えすぎず、ポジティブなものにして捉えていけるようにしていく必要があります。

失敗の経験を子どもたちから奪ってはいけません。

 大切なこと「その3」:子どもたちの人間関係をじっくり観察する

お楽しみ会の間の担任の役割は次の通りです。

①子ども達どうしの人間関係

②どのような表情をしているのか

順番に解説していきます。

子どもたちどうしの人間関係

お楽しみ会は子ども達の活動であるため、担任はクラスの様子を俯瞰して見ることができる絶好の機会です。

また誰と誰が仲が良いのか,この人とこの人はペアになるとあまり会話が進まないなど、普段よりも細かく見ることができます。クラスの雰囲気や盛り上がり方から、クラスの良さや課題点も見えてきます。

また、お楽しみ会では、子ども達の新たな一面を見られることがよくあります。そこで新たに発見した良さを、楽しみ会だけでなく、その後のいろんな場面で活かすことが教師の役目ではないかと感じています。

子どもたちがどのような表情をしているのか見る

中にはあまりお楽しみ会にノリ気ではない子や、周りの子ども達とはちょっと違った空気感を醸し出している子もいます。あくまでお楽しみ会の目的は共同体感覚の醸成ですので、一緒に楽しめなければ意味がありません。

そんな時に大事なことは「この子は今どんな思いでいるのか」考えることです。

「内容がつまらない?」「ノリが合わない?」「人間関係がうまくいっていない」「みんな同じように楽しんでいることに違和感を感じる?」・・・

少しずつ表情が柔らかくなっていけば良いですが、ずっとノリ気でない場合は声をかけてみるようにしています。

その時に大事なことは、その子がノリ気ではないことを認めることです。

「みんなで一緒。楽しいねー!イェーイ!」というノリは全員に当てはまることはありません。正直違和感です笑

そこまでハメを外せるってなかなか難しいです。そして高学年になればなるほど・・・

ただ自分で声は出せなくても,「みんなで一緒。楽しいねー!イェーイ!」と楽しそうにしているのを見て、なんだか自分も楽しくなってくる。そんなクラスメイトがいて自分は幸せだな。と感じられるようにはなって欲しいです。

おわりに

お楽しみ会を行う時に大切なことについて書きました。

お楽しみ会は、子どもたちどうし,また担任と子どものつながりを太くするための大きなチャンスだと思ってます。

学級経営は、つながりが肝です。つまりリレーションです!!

これがなければ学習も成立しません。

めちゃくちゃ面白い教材を用意したとしても、つながりがなければ、それは教材ではなく“どうでも良い物”になってしまうこともあります。

もちろん教材研究も大事ですが,それ以上に一人ひとりとのつながりが大事だと最近つくづく思います。

今よりもさらに子どもが多様化してくこれからの時代だからこそ、そのウェイトもどんどん上がっていくと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

学級活動については他にも記事を書いていますので、こちらの記事をご覧ください。

↓↓↓

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