この記事は,毎日リフレクションを行う良さについて書いています。
先日も“ふりかえりをしよう”ということで記事を書きましたが,今回のふりかえりはやや異なっています。
『毎日,目標を立てて,その日のできたかできないかを振り返り,なぜできたか・できなかったを問い,次の日につなげていくもの』
つまり,自分でPDCAを回していくということが基本です。
(詳しくは,こちらの記事をご覧ください↓↓↓)
では,今回のふりかえり(リフレクション)はどのようなものなのか,そのやり方とメリットについて書いていきます。
目次
1 やり方は超簡単【子どものエピソードをひたすら書く】
①心に残っているもの【良かったところやハッとさせられたこと】
まず,その日の子どものエピソードを書いていきます。
良かったところや,ハッとさせられたことなど何でも良いです。
次に,その時の子どもの行動を自分なりに解釈していきます。
“なぜこの子はこのような行動をとったんだろう?”“この子って今はこうしたかったんじゃないかな”など思考します←ここ大事
②苦痛は伴うが【うまくいかなかったところ】も書いた方が良い
うまくいかなかったところは,思い出したくないことも多々多いので痛みが伴います。
ただ,実際にうまくいかなかったところと向き合うことで,より子どものことを見るようになったり,新たな方法を考えたりすることができます。
僕も,「この授業つまらない」「他の教科やりたいんだけど」などめちゃくちゃ言われます笑講師1年目は,「私は理科の授業が嫌いです」とお手紙をもらいました。
その時は超ショックでしたが,一旦落ち着いて現実と向き合うことで,“本人は何を感じているのかな?”“なぜ,手紙という方法で渡してきたのかな?”“なぜ,嫌いと感じたのかな?”“どうすれば良いのかな?”など様々な疑問が浮かび,考えなければいけないという気持ちになりました。。
また,これを解決していくために,“その子の好きなことををもっと知りたい”“自分はその子とどのように関わっていくことがベストなのかな”と考えていくようになります。その結果,ちょっとずつではあるけどその子が変化して理科の楽しさを感じるようになってきました。
“うまくいかなかったことも含めて,一つひとつの出来事を大切にしていく”,こうすることで,より良い実践になっていきます。
2 毎日ふりかえりのメリット
①子どもの変容を捉えることができる
エピソードをどんどんためていくと,ふとした時に,“あれ,この子変わった!!似たような場面で前は△△のように行動をしていたのに,最近は◯◯のように行動するようになった。”と子どもの変容に気づきます。
先生の役目は,子どもの人としての成長を支えるわけですから,子どものことを記録としてとっておくことで,子どものことをもっと知れるようになっていきます。
②凝り固まった自分の“観”が変わる
1 “できる・できないという視点でしか子どもを見れない自分からの脱却”
この内容については,また後日書きたいと思いますが,,子どものことを知っていく=子どもを尊重することをにつながります。
こう考えるとこの子は〇〇ができない・この子は△△ができないという見方は,子どもを一方的に評価しています。
頑張っている子どもたちを偉そうに一歩引いて評価するというのは僕はかなり気が引けます。
2 “何かを教えあげる”という凝り固まった先生としてのあり方
先日このようなツイートをしました。
でも,これって本当に良くない。
・関係性良くならない
・つまらない人間
・同質性激しい
“何か教えよう”とすると学びはいっきにつまらなくなるもっと緩くて良い・見栄えなんてどうでも良い
子どもが楽しいかが一番大事
少なくとも大学卒業後の2年はそうだった
あの感覚に戻らなければいけない— イケミ先生〜ブログ毎日1更新〜 (@ikedisk) 2020年5月17日
高学年から低学年に降りて,改めて子どもたちから学ばせてもらっている
コントロールしようなんて思わないし,思ってはいけない
てか,コントロールできない自分なりの方法で子どもの中に入っていく
変えるのは自分であって,子どもではない— イケミ先生〜ブログ毎日1更新〜 (@ikedisk) 2020年5月17日
“何かを教える”ではなく”“子どもから何かを学ぶというスタンスでいく必要ああると思います。
そして,ふりかえりを書くことがそのことを後押しくれています。
3 無理をして毎日やろうとしない【大変だったら月一・週一で】
毎日は時間的にも労力的にも疲れます。やればやるだけ意味はありますが,本業やプライベートに影響をきたしてまでは無理をして行わなくてようと思っています。
毎日が大変だったら,月一や週一などできる範囲で継続して行なっていくと良いです。
この内容についても,また後日書きますね。
4 教師の魅力はまさに【子どもの変化を間近で見れること】と【自分自身の人としての成長ができること】
これらの,“子どもの変容を捉える”と“自分自身の観の変容”は『日本生活指導研究協議会』や附属学校での講師経験を元に僕が学ばせていただいたことです。
学習規律やスタンダードなど,そういうことを気にしすぎていると,決して見えてこない世界がそこにあります。
『人としての成長を捉えていく』
これが僕自身の“学校っておもしろ!!”“子どもっておもしろい!!”の理由です。
5 毎日ふりかえりをしようと思った原点
今現在は,生活指導研究協議会から学ばせていただいていることが多いです。
あ,ちなみに『生活指導』と言っても,髮型指導とか服装指導とか言葉通りの意味では全くありません笑
むしろ逆というのが僕の捉えです。
教師と子どもという縦の序列関係ではなく,教師が子ども人として関わっていく。この子ってどういう子なんだろう”ということをひたすら追っていく。また,集団の中で子どもと子どもがどのような関係性でどのように高め合っているのかをひたすら見ていく。当たり前かもしれませんが,ものすごく奥が深いです。
いくつかシリーズで出ているのですが,まずは①の“生活指導とは何か” だけでも読んでみてください。
5 おわりに
毎日ふりかえり,継続することは労力が必要ですが,やっている人はもうやっています。
“自分はふりかえりをしないとレベルアップできない”そんな気持ちをもってこれから頑張っていきたいと思っています。
では!!