この記事は,学習規律の必要性について,チャイムや授業のはじめ・おわりのあいさつをもとに書いています。
目次
1 チャイムやはじめ・おわりのあいさつは必要か?
①チャイムあり・あいさつありのメリット【学習規律】
チャイムは,はじめとおわりを知らせてくれる役割をしています。
また,あいさつについては,「勉強を教えてくれる先生や一緒に勉強する友達にきちんとあいさつをしよう」という程で行われていることがありますが,僕の場合はそうではなく,1時間のはじめとおわりのメリハリをつけるためのものだと考えています。
すなわち,学習規律を生むために,チャイムとはじめ・おわりのあいさつが存在します。
ちなみに,僕が「勉強を教えてくれる先生や一緒に勉強する友達にきちんとあいさつをしよう」という“礼儀としてのあいさつはあまり必要ない”と考える理由は以下の通りです。
・先生は勉強を教えることが仕事だから子ども達はお礼を言わなくても良いのでは?それも毎時間言う必要があるか?
・実際に今の大人も授業のはじめ・おわりに本気で「お願いします・ありがとうございました」と気持ちを込めて言っている人は少ないのではないか?
・職員会議とかでの,「お願いします・ありがとうございました」と同じ感覚。はじめとおわりのメリハリをつけるためのシステムに過ぎない
よって僕の場合は,“学習規律”という目的のためのあいさつなので,言葉が「お願いします・ありがとうございました」でなくても良いです。
②チャイムなし・あいさつなしのメリット
チャイムがない学校や,授業のはじめ・おわりのあいさつをしない先生がいます。
理由は以下の通りです。
チャイムがない理由
・チャイムは子どもを枠の中にはめている
・チャイムを気にせずに追求したいときもある
・チャイムがあることで,自分で時間を見て行動することができなくなる
あいさつをしない理由は上にも書きましたが,上辺だけのあいさつの必要性がないからです。
現在の公立学校の多くの学校では,学習規律という目的のもと,チャイムあり・あいさつありといった状況ですが,では,なぜそこまで“学習規律”が重要なのでしょうか?
2 なぜ学習規律は重要なのか???【学習の効率性】
下の記事でも紹介していますが,“学級の歴史学”という本にそのヒントが書かれています。
本の中には,
学校という場所は,どの地域・どの先生であっても,子ども達が平等に,そして効率的に学習ができる場所である
ということが書かれています。
学習の効率的に行えるためには,
①子どもを決められた枠に入れる
②問題が起こさない
ということが必要になってきます。
そこで学習規律の登場です。
①子どもを決められた枠に入れるために
・時間を意識で区切ることができるようにチャイムを設定
・まだまだ遊んでいたい子を◯時間目という枠に入れる
・全ての教科の勉強ができるようにするための時間割の設定
・手はお膝の上につかせることで,ものいじりをしないようにする
②問題が起きないために
・服装指導・頭髪指導→トラブルのもとになる
・学校に必要のないものを持って来ない→トラブルのもとになる
服装指導・髪の色指導・必要のないものは持って来ないという一方的な指導は個人的には大反対ですけどね。
実際に多くの学校で存在している指導です。
そこは,“こういうメリットとデメリットがあるよ”と教員が子どもに伝え,子どもと一緒に考えていくべきところです。
“オシャレはダメ・髪の毛の色は黒・必要なものは持って来ない”と強制する権利は教員にはありません。
3 学習の効率性を目的としない学習規律もある
学習規律の中には,効率的に学習を行うという目的以外のものもあります。
例えば
・誰かが話している時は静かにする
→話を聞くということは人を大切にすることでもあるし,自分のためにもなるため
・姿勢を良くする
→姿勢が悪いと美しくない・脳に血液がいかなくなるため
・授業中,必要な物以外は机の上に出さない
→自分が勉強に集中できなくなるため
など
これらの学習規律は,大切にしていきたいと個人的には考えています。
4 おわりに【学習規律を身につける=自律なのか?】
学校でのチャイムや
では,学習規律を身につける=自律したと言えるのでしょうか???
この問いについては,次回の記事で書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では!!