一斉授業で大切なことの一つに“教師側の発問”があります。発問の精選は教師としてかなり重要なスキルの一つです。なぜなら,この発問によって,子どもが考えたくなるかどうか決まってくるからです。また,似たようなニュアンスでもその言葉の選び方によって子どもの反応は大幅に変わってきます。例えば,「9+6ってどうして15になるの?」と「9+6をどう考えれば15になるの?」という,似た発問でもそうです。最終的なゴールは“15になるわけを説明する”ということで同じなのですが,発問によって子どもの反応は変わってきます。
また,何回も発問し直すとよりわけが分からなくなり,子どもは何も考えなくなります。それだけ,発問の精選は大切だということを最近つくづく感じているところです。
目次
1 一斉授業の発問の精選が大切【少ないほど子どもは考える】
よくありがりなのが,1回発問をして子どもの反応がなかったため,言葉を変えてもう一度発問し直してしまうというものです。
こうなってしまうと,子どもは一体何を聞かれているのか,何を答えれば良いのか,何を考えれば良いのか分からなくなってしまいます。
2 少なくシンプルな方が良い理由
①少ない質問の方が子どもは考える
上にも書きましたが,少ない方が子どもは考えやすくなります。
子どもの反応がなくても,教師は少し待ってみることが大切です。と言われているけど,僕もなかなかせっかちなので待てないんです・・・
また教師側からの発問は,個人的には1時間につき1回か2回がちょうど良いと思います。
後は,とにかく鋭く
②教師の言葉が少ない方が子どもは学び合える
授業中,教師はあまり話さないことを意識したいです。
なぜなら,教師が話しすぎることにより,子どもの考える機会や時間が奪われてしまいます。
教師の話を聞いているだけでは,子どもは学ぶことができません。もっと子どもが考える場をたくさんつくっていく必要があります。
子どもの考えをより多く共有するからこそ,学び合うことができます。
友達の考えから学べるようになったらもう最強ですので目指していきたいところです。
発問を何回もするこも教師の話す言葉が多くなってしまう要因の一つなので,発問を含めた教師の言葉をなるべく減らし,もっと子どもの言葉で授業が進んで行くようにしたいです。
③教師対子どもの1対1のやり取りはなるべく少なく!!
教師が発問をしたら,何人かの子はすぐに反応する場合,その後教師が次の発問にいってしまってはいけません。
そうすると,教師と子どもの1対1あるいは1対数人のやり取りになってしまいます。
これは本当によくありません。
反応した以外の子どもたちは,“あ,誰かが答えてくれるから,自分は答えなくて良いんだな”となります。
そして,授業への参加意欲がどんどん低下していきます。
全ての子が考えることができるように,発問して反応した子が数人いた後に,教師が「続けてどう?」と聞いてみたり,書く時間を作ったりすることが大切です。
3 終わりに【何度も試しては修正することによって,発問選びのスキルアップをする】
発問は初めからうまくいくわけがありません。特にクラスが変わって子どもが違えば,心に刺さる発問も変わってきます。
究極的には授業準備の時に発問を考えるのでなく,教材研究をしなくてもその時のクラスや授業の状況で発問が臨機応変にできるようになると良いのですが,これがなかなかに難しいです。
将来的にそのように真のプロフェッショナルになれるよう,今後も勉強していく次第です。
では!!