突然ですが,教育に正解ってあるのでしょうか?
これは本当に原点に立ち返った話です。
教育に対する考え方国によっても違うし,全国各地の学校によっても違う。
さらに,公立と私立によっても違う。
同じ学校内によってもクラスや学年ごとに違う。
先生によっても違うし,世代によっても違う。
そんな“違い”にあふれている教育論の中でどうしても問いを立て,答えを探したくなってしまいます。
“なんとなくやれば良いんじゃない?”と考えることができれば良いのですが,一つのことに疑問をもったら本気になって考えたくなるのが良くも悪くも僕の性格なんです。
この探究に終わりがないので,時々ツラい時もあるし,考える過程が楽しく感じる時もあるし,感じ方はその時のマインドセットによって変化します。
それで,話を戻すと,教育に正解はあるのか?という話。
おそらく,ないのだと思います。
あるとしても,“こういう条件であれば,これって正解だよね”くらいです。
例えば,“テストの点数を上げる”ということが絶対的な正解であれば,全てを犠牲にしてテストの点数を上げるような教育をします。
“5分前に行動する”ということが絶対的な正解であれば,全てを犠牲にして5分前に行動できるようにします。
しかし,これだと犠牲にしたものがあまりに多すぎます。
テストの点数を上げることが絶対的に大切なことかと言われると?だし,5分前に行動することについても絶対的な正解とは言えません。
子どもが学びやすいように講じる手立ても,すればするほど子どもの自主性を奪いかねないという懸念もあるし,少しぐらい子どもに任せた方が良いのでは?という気もするし。
何かに重点を起きすぎると,何かが軽視されてしまうということがよくある話です。
本当にこれで良いのでしょうか?
教育は,いろんな要素が複雑に絡み合って起きていることなので,何か何に起因しているかがとても分析しづらいです。
子どもどうしの人間関係,子どもの価値観,教師と子どもの人間関係,その日の気分,家庭環境
学級経営一つとっても,このクラスの姿は一体何があってこうなったのかを分析することはとても難しいです。
学校生活の中で四六時中子どもを見るなんて不可能だし,家庭環境など見えない部分もあるし,分析ってとてつもなく大変な作業です。
では時間も限られている中,どのように実践するかというと,めざす子どもの姿を見据えて,これまでの経験と感覚で行っていきます。もしかするとめざす姿を見据えずに,毎日の積み重ねなのかもしれませんが、、、
個々のレベルでです。
先生それぞれがその子の立場になってその子を理解して,それに応じてその子や自分自身と対話しながら,この子の支援を探って行く。
結局ここに行き着くんですかね?
今年僕が大切にして行なっていることです。
でも,これには懸念事項があるんです。
・結局は先生の主観であるということ←先生によって見方が変わることは良いこと?
・この支援や関わり方をすることが今後にどのように影響を与えるかが全く明確でない
・本人のことは本人しか分からない
・客観的なエビデンスがない
教育って本当にエビデンスに基づいて行うということが少ないです。
様々な要因が複雑に絡み合いすぎているから,研究が難しいからなどが挙げられます。
なので,SNSや書籍で言われていることも主観がほとんどです。
つまり,不確実なものであり,再現性もない・・・
最終的にどうなるかというと,
「いろんな価値観があっても良いよねえ」
「みんなの価値観の合致点を見つけようね」
となるんです。
これでも良いじゃんと思うのですが,やはりエビデンスも重要だと僕は考えます。
(理科の人間だからでしょうか笑)
やはり,子どもの幸せを考える以上,主観てとても恐ろしいし,先生によって大きく変わってきます。
それぞれの個に応じた適切なアプローチが分かれば,自信をもって仕事を行うことができます。
今はとにかく迷走が多すぎるので,エビデンスによるところがあればそのようにいていきたいところです。
反対に,「エビデンスなんてなくても良い」と考える方もいらっしゃいます。
理由としては
・データはあくまで平均値。個々のことを平均値で語ることがおかしい。子ども一人ひとり違うんだから
・全てがエビデンスベースになったら逆に統一されそうで恐ろしい。
・いろんな価値観をもった人が対話したり,うまくいかなかったりする時に試行錯誤することが大切なんだから。
気持ちはよく分かります。
ただ,本当にそれで良いのでしょうか?
ベテランから初任者まで,経験関係なく同じレベルで子どもに関わることができるでしょうか?おそらくできません。
そんな時に“エビデンス”というクラスや個々に対して頼るべきものがあれば,安心することができます。自信をもって仕事をするこができます。
教育についてのエビデンス,客観的なデータに基づいた教育活動(こういう子にはこういう手立てを),今後さらに広がっていけば良いなあと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では!