先日,「HELPING CHILDKEN」という本を読みました。
この本は,“非認知能力”と言われるテストの点数など数値として測ることができない能力をどのように育むことができるかということについて書いてあります。
1 非認知能力って何?
非認知能力とは例えば,“粘り強さややり抜く力(グリッド力),コミュニケーション能力,感情をコントロールする力”などが代表として挙げられます。
逆に認知能力とは,“知識・技能や思考力”などテストで測定可能な能力のことを言います
非認知能力は,その子の学びに向かう意欲や他者との関係の築き方に非常に大きく関係しており,最終的にはその子の幸せにもつながる重要な能力です。
では,どのようにしたら非認知能力を育むことができるのか?,詳しくは,ぜひこの本を手にとって読んでいただければと思います。
2 合わせて読みたい
著者のポール・タフさんは,他にも「成功する子失敗する子」という本を出しており,こちらも興味深い本ですのでオススメです。
また,関わって,“成長的マインドセット”を学級経営の中に活用していこうという主旨が書かれた「マインドセット学級経営」もオススメです。
3 非認知能力を育むために先生は,結局何をすれば良いの?
端的に言うと,“クラスの中にポジティブな雰囲気を作る”これにつきると感じました。
本来はネガティブな子や勉強に後ろ向きな子も,周りのポジティブな雰囲気につられて,“”自分も頑張らなきゃ”“みんなも頑張っている”と言う気持ちになるので,前向きに勉強する可能性は上がります。
これは,良い意味で同調バイアスが働いています。
“結局その子は自分で勉強できるようになったの?”と聞かれると,「はい,なりました」と一概には言えませんが,勉強しないよりかはマシですし,前向きに取り組む経験を積んでいくことで少しずつ変わっていくのではないかと思います。
ポジティブな雰囲気を作るために,声かけの仕方や日記やノートへのコメントの仕方など子どもとの関わり方にも神経を使っていかなければいけないなあと改めて感じました。
周りとの信頼関係や良好な人間関係もポジティブな雰囲気を作る上で重要なパラメーターです。
4 おわりに【できることからやっていこう】
非認知能力について,こんなに分かりやすく説明してくれる本は初めてでした。
ぜひ,読んでみてください!!
そして,そこで培った理論を,実践につなげていきましょう!
では!!