・子どもの成長に自分が貢献できているか不安・ツラい
・自分なんかより他の人が先生だった方が良かったんじゃないか、、、
と感じている先生
・教師の魅力ってなんなの??
こんな疑問に答えます。
・卒業生が会いに来てくれたことから考えたことと教師がツラい人に伝えたいこと
この記事を書く僕は、以下のような人間です
「小学校教員をしており、昨年初めて卒業させた」
「初任2年間、5,6年の担任をしており、うまくいかないことが多かった」
「初任3年目、昨年までの2年間、子どもから教わったことを生かして実践している」
昨年、初めて6年生を卒業させました。子どもたちの卒業を祝うと同時に、子どもたちに「申し訳なかったな」と思う気持ちが強かったのが正直なところでした。
その理由は、子どもたちにとって本当に自分が良い担任だったのか?という問いに対して、「良かった」と言えない自分がいたからです。
自分の「こうあるべきだ」という価値観が強すぎたり、一人ひとりを十分に大切にできなかったり、子どもを本当の意味で理解することができなかったり、多くの反省点がありました。つまるところ、僕自身の人間性と教師としての能力不足です。
そんな僕が、「先生をやってて良かったな。」「自分のやってきたことはちょっとは間違っていなかったんだ。」と思った出来事がありました。
「教師をしていて不安な方やツラい方・やりがいを見出せない方」にプラスになってくれれば嬉しいです。
目次
教師のやりがいはズバリこれ!【卒業生が会いに来てくれた】
実は先日、僕が担任して卒業させた中学生が会いに来てくれました。4月・5月に何度か大勢で会いに来てくれたんですが、今回は本当に久しぶりに来てくれました。そして、今回は僕にとってとても特別なものでした。
来てくれた人の中に、僕があまりうまく関わることができなかったなと感じていた子が来てくれました。今回はなんとその子が、「小学校に先生に会いに行かない?」と何人かの友達に声をかけてきてくれたということでした。
僕はそのことが本当に嬉しく、「うわ!すごい嬉しいわ!ありがとう!」と言うと、その子も「でしょー!」と少し照れ臭そうに言うのです。
寒い中、1時間くらい外で話しました。
慣れない敬語でいろんなことを話してくれました。
部活の話や勉強が難しい話、友達の話、そして恋愛の話まで
中学校の定期テストの点数が低いことを笑い話のように話す子どもたち!そんな姿も良かったです。
「中学校楽しいんだね!」と言うと、「楽しいよ!でも、小学校も楽しかったけどね!」ということも言ってくれました。
その子を含め、子どもたちから「先生変わってないね」や「中学校に見に来てよ」などたくさんの温かい言葉をもらいました。最後には、「また来週も来るから、クリスマスプレゼント用意して待っててね」と言われ、また会いに来てくれることになりました。
初めて担任を受け持ち、初めて卒業させた子どもたちに対して、自責の念が強かったからこそ、今回会いに来てくれたことが、本当に嬉しかったです。これからどんなことがあろうと、何でも乗り越えられるという感覚になりました。
卒業生が会いに来てくれたことから考えたことと教師がツラい人に伝えたいこと
人間関係こそが一番大切
結局は人と人とが良い関係性を築いていく、そこに尽きるなあと思いました。
“教師と子どもは立場は違えど、やっぱり強い絆でつながっていたい!”、僕は心からそう言えます。
つながっている感覚や孤独でないことは、人を幸せにしてくれます。
そのための努力を教師側から積極的にしていく必要がありますし、子どもどうしの人間関係をつくる働きかけをしていく必要があると感じました。
テストの点数という狭い学力観に縛られてはいけない
今回卒業生と話した時、テストの点数がお互い低かったことに笑い合っていたことがとても印象に残りました。
テストの点数が低いことを包み隠さず言えるということは、その子が自分のありのままの姿を肯定できているし、周りの子も“そんなこと大した問題ではない”と認めているということです。本当に素敵な子どもたちだなあと感じました。
もちろん結果を出すことが大切な時もありますが、一方でその価値観は子どもたちにとってとても息苦しいものにさせてしまっています。
特にテストの点数という結果は本当に大切でしょうか?
僕の中では学力テストを含め、テストの点数という結果の重要度がどんどん下がってきています。
もちろん分析はしますが、その結果に対して落ち込む必要もないし、子どもにもっと頑張らせる必要もないなあと思っています。もう十分頑張っているんですから。
なんと言っても、卒業した子どもたちが、テストの点数という狭い価値観に縛られないすごさ感じたし、僕自身もその価値観に縛られてはいけないと感じました。
教師が本当にやるべきことは、
- 子どもが学ぶことを好きになるような授業や活動をつくること
- 子どもが自分を好きになるための働きかけること
- お互いに認め合えるつながりをつくること
の方がテストの結果よりも圧倒的に重要であると自信をもって言えます。
先生は自信をもって良い
仕事終わりにどんな1日だったか振り返りをしていると、“あそこでの子どもを叱ってしまったのは良くなかったなあ。申し訳ない”“もっと子どもを信じれば良かった。まだまだだなあ”という前向きな振り返りではなく、ネガティブ感情が丸出しの振り返りになってしまうことが多くありました。
しかし、今回卒業生と話をする中で、自分の思いが届いていたということを感じました。
そんな子どもたちの姿から、「自分のやってきたことは間違ってなかったんだ」と感じられるようになりました。そして、自信につながりました。
僕と同じように、自分を責めてしまう先生、自信がない先生も、自信をもって大丈夫です。間違ったことはしていませんし、その思いは必ず子どもに届いています。
まとめ【結果を急がず、気長に待つことが大切】
教師のやりがいは計り知れません。教師という仕事のやりがい、それは子どもたちが幸せに生きることを手助けできたなあと感じた時です。
しかし、人の成長に直接的に関わる仕事なので本当に難しいです。
すぐに人は成長しないからです。また、今自分が子どものためにしていることがどんな方向に行くのか分からず、正しいのかも分からないため不安になる時があるからです。
しかし、教師がそのように感じていても、子どもは自らの意志で成長していきます。僕はそのことを、卒業生が会いに来てくれたことで学びました。子どもを信じ続け、結果を急がず、気長に待つことが大切だと感じました。
最後になりますが、僕のこの体験が、“教師ツラいな・大変だな”と感じている方のお役に少しでも立てれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
では!