昨日の記事では,
子どもどうしがお互いに理解し合うことはなぜ必要なのか?
教師が願いを強くもちすぎるとうまくいかない理由
について書きました。
まだ読まれていない方は,こちらの記事をご覧ください。
今度は,実践編です。
① 子どもがお互いに理解し合うために必要な教師の在り方は何か?
② どんな子どもの見方をしていけば良いか?
③ ①②を踏まえて学級づくりで大切にしたいことは何か?
④ ③のためにどんな活動をしていくか?
今日は①について
具体的に説明していきます。
1 前提として必要な教師のあり方
①まずは信頼関係づくり
この仕事は子どもとの関係ができなければ始まりません。
関係づくりの最も重要なことは,“対話”です。
子どもの世界をどんどん知っていきたい,その気持ちが大切です。
また,子どもの行動にどれだけ感情移入し,その子を理解しようとするかということが大切です。
「この先生は自分のことを分かってくれているな」そうなったら学級経営の半分は目標達成です。
学級開きはとても大切な出会いの場です。
②多少のことは見るけど,見ないふりをする
子どもたちの中には,“勉強に意欲的でない子”“寝ている子”“掃除をしない子”“時間を守れない子”など,教師の目線の学校という枠組みにおいて“できない子”がいます。
そういう子たちを何とかして“良くしよう”とします。
僕も最近までそうだったのですが,“それって本当にその子にとって居心地が良いのかなあ?”と考えるようになりました。
本人の中で,“できない・やらない理由”は良く分かっている。それを無理にやらされる
これってすごくきついことなのではないかと・・・
ですが,“ここだけは大事にしたい”ということは伝える必要があっります。
なので,それ以外のことは“まあ,できなくても良いや”と目を瞑り,本人の頑張っている姿を認めていくことが大切です。
また,周りの子を育てるチャンスです。
“この子をサポートしたい”“できなくてもしょうがないし,〇〇さんは他に良いところがあるよね”など,周りの子がどれだけその子を理解するか,これはより良いクラスにつながります。
③トラブルは解決しようと思うのではなく,聴く
子どもたちは大なり小なり,とにかくたくさんのトラブルや少しいやなことを訴えてきます。
そんな時は,解決するのではなく,“ただひたすら聴く”です。
子どもたちは,
先生に解決してほしいという場合もあれば,ただただ聴いてほしい
そんなふうに感じていることも少なくありません。
先生に訴えているうちに,いつの間にかスッキリしていたり,自分の中で気持ちの整理がついていたりしている場合は意外と多くあります。
それと,最終的には子どもたちが自己解決するということが大切です。
僕が聴く上で大切にしていることは以下の通りです
⑴その子の考えを受け止める
⑵話を整理する
⑶解決しない・すぐに助言しない
⑷“どうすれば良い”“先生に何ができる?”と最後に聞く
2 おわりに
次回は,
② どんな子どもの見方をしていけば良いか?
について書いていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では!