変形労働時間制が閣議決定され,いよいよ導入になってしまうのか、、、
変形労働時間制が導入されると何か良いことはあるの?
それは,繁忙期に勤務時間を増やして閑散期に勤務時間を減らすことによって,見かけの残業時間を減らすことができる。
1年前くらいに変形労働時間制というものがあるということを知って,“お、これは良いなあ”と思っていたが,今では真逆。
その時は,ただ情報に流されていただけで,自分の頭では何も考えることができていなかった。
変形労働時間制を導入することによって,“残業時間短縮できたね”と数値的に見て,okとしたいのが政府のねらいかな?
ただ,これはかなり危険な制度
①ここ最近までどんな制度なのか知らない人が多くいる。
そもそも,最近まで変形労働時間制がどんな制度で導入されるかもしれないということを知らない人もいた。現場の人が具体的にどんな制度なのか知らないのに導入するのは,あまりにも身勝手すぎる。誰が望んでいる制度なのかがハッキリと分かる。
勤務超過になりすぎないよう残業時間は45時間までなどのガイドラインをつくるとは言っているが,具体的なガイドラインを作ってから導入を決定するのが普通なのでは?順序が全くもって逆。仮に具体的なガイドラインをすでに出してあると言っても,自ら探しにいかなければ分からないことでは,周知したとは言えない。
②繁忙期で働きすぎて,疲れすぎてしまう
教員が休職するのは5,6月が多いと言われている。そんなストレスの溜まる時期に勤務時間を増やせば,より一層休職者は激増する危険性がある。
というか,勤務時間内に終わらない業務量ってどんな量なの?人数と業務量が全く見合っていない。
そんな風にかなり危険な制度であるということは間違いない。
そしてこれは働き方改革の抜本的な解決のための制度ではない。
働き方改革の抜本的な解決は,“より生産的かつ,ストレスなく生き生きと働くことができるか”これに尽きる。
とある人が変形労働時間制を聞いて,“もう働きたい人だけが働けば良いよね”と言っていたが,そういう問題ではない。
それはどの職種においても当たり前の話。
教員として働きたいけど,何か自分の働きたいように働けないなあという人がいるところに問題がある。
例えば授業準備や学級経営に時間をかけてたいけど他にもやることがあって全然できないことや,削って良い業務や会議の在り方の見直しなどいくらでも生産性を上げる方法があるのに,そこに全然メスを入れようとしないことに問題がある。
もっとムダなところを削って,大事にしたいところに時間を割けるような働き方ができれば,ストレスなく毎日を楽しく過ごすことができるのではないか。
長時間労働を短縮して教員の働き方改革を実現しようと言われているけども,結局のところ同僚同士の関係性というものが一番の働き方改革だと思う。