コロナウイルス感染症が各地でどんどん広がっています。ついには1都3県でまたも緊急事態宣言が発令されました。他の自治体も次々に緊急事態宣言の発令を要請し始めています。
そんな中、学校も再び休校になる可能性が高く考えられます。
一人一台タブレットの拙速な導入がコロナウイルス感染拡大を機に始まっています。
タブレットを使ったより良い学びの方向性を今後さらに考えていく必要があります。僕もその当事者の一人として考えていますが、『オンライン授業』に向けて必要なことを考えました。
・『オンライン授業』に向けて一番最初に必要になる3つのこと
・『オンライ授業に』に向けて心配なこと:タブレットが揃えばすぐにできるというわけではない
この記事を書く僕は、以下のような人間です。
「小学校の教員をしている」
「それぞれの子にあった教育について考え続けている&考えることが楽しい」
目次
『オンライン授業』に向けて一番最初に必要になる3つのこと
僕が一番大切になることは次の3つだと考えています。
①教員のタブレットを使うスキル
②対話型の学び
③お家の方の協力
順番に説明していきます。
教員のタブレットを使うスキル
これはかなり必須条件です。
アプリの使い方やトラブルが起きたときの対処方法など、自分で使いこなせなければ子どもたちにやり方を教えることができません。
学校には、アナログに長けている先生,デジタルに長けている先生が入り混じっており、既にICT格差が大きくある状況です。
この差を埋めるためにも、デジタル機器を使うのが得意な先生は積極的に関わっていくことが大切です。
対話型の学び
コロナによる初めの緊急事態宣言の時、オンラインでの授業はほとんどの学校であまり行われてきませんでした。
初めの緊急事態宣言による休校の時の状況は次の通りです。
僕の学校では、そもそも一人一台タブレットが揃っておらず、オンラインの「オの字」も出てきませんでした。先生たちどうしの間でも、職員室に集まって行うというこれまでと同じ状況であり、オンラインになることはありませんでした。
また、オンラインでの学習を導入した学校もありましたが、ニュースで良く見たのが、
先生たちが自作で作った授業の動画をネットや学校のホームページにあげて子どもたちがその動画を家で見る
というものでした。
県の教育委員会もネットに授業をあげてくださっていました。
ただ、これは一方向の講義であるということに課題がありました。知識インプットの面では良いですが、色んな考えに触れて学であるとか、自分の考えをアウトプットするということはできませんでした。
オンラインでの学びの良さがもっとたくさん出ても良いんじゃないかなと正直感じました。
もし、今後オンライ授業を各学校で行うということになったら、双方向での学びは必須条件です。友達や先生と対話しながら学ぶ良さは教員をやっていると毎日感じます、
双方向の学びを行うためのアプリはこのご時世そろっています。後は、それを使うだけです。
お家の方の協力
小・中学生の場合、学校が休校になった際、規則正しく生活し、何時から始まるオンライン授業に自分で入ることができる人は半分もいないのではないかと思います。
全て子どもが自分でタブレットを操作し、時間になったらオンライン授業に入ることができる子どもは相当自立している子です。(僕が小学生・中学生の時だったらまず不可能です笑。ちなみに高校生の時もたぶん無理だったと思います笑)
「何時からオンラインをつなぐ」よう子どもに声かけをしていただいたり、一緒にタブレットを操作していただいたりと、色んな面でお家の方に協力していただく必要がなってくるかと思います。
すべての子どもたちの子どもたちに学びを保証するために、お家の方の協力が欠かせません。
毎日入ってこない子がいたら、先生の方でその家庭に連絡をするということも、必要になってくるでしょう。
『オンライ授業に』に向けて心配なこと:タブレットが揃えばすぐにできるというわけではない
一人一台タブレット導入するためのGIGAスクール構造が着々と進んでいます。また、コロナにより導入が早くなった自治体もあります。
しかし、導入されたからといって、すぐにタブレットを使いこなせるわけではありません。
先ほども書きましたが、学校は社会と比べ遅れている部分がかなり大きくあり、その一つにはデジタル機器の遅れがあります。
よって、学校に一人一台導入されることについて不安を感じてらっしゃる先生はとても大勢います。
このこと大切にし、ICT機器に苦手意識をもった先生たちが安心してタブレットを使えるようになるようにすることが大切です。
そのために必要なことは次の通りです。
②研修をする
③ICT支援員さんの訪問回数を増やす
④近くの学校と情報共有を簡単にできるシステムを作る
研修に関しては、多忙な中できるか心配ですが、どこかで時間をつくりやる必要があります。
ICT支援員さんの訪問回数を増やすことについては、お金の面で厳しいかもしれませんが、そのくらい手厚くやってもらわないと、せっかくあるタブレットをより良い方法で使うことができなくなってしまいます。やっぱり身近にすぐ相談できる先生がいてほしいというのが率直な願いです。
おわりに【やってみる精神が大切】
学校の『オンライン授業』に向けて一番最初に必要になる3つのことについてここまで書いてきました。
不安なことはたくさんありますが、まずは「やってみる精神」でやってみるということが大切ではないかと思います。
やってみて難しかったところをやうまくいかなかったところを共有して、再びトライ!
そんなふうにして少しずつ慣れていけば良いと感じています。
子どもたちの学びを保証するために、できることを最大限に考えて行っていきたいと思います。
オンライン授業に関する本も次々と出てきています。そちらも参考にさせていただきながら、学んでいきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では!