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【教員の働き方改革】教員の変形労働時間制の5つのデメリット【繁忙期に疲労困憊してしまう/本当の働きやすさについても言及】

先日、北海道と徳島県で教員の変形労働時間制が導入されるという報道がありました。

来年度から変形労働時間制導入 徳島県も条例改正案提出

働き方改革の一環として導入であるこの制度。この制度では、子どもが学校にくる時期は繁忙期として一日の勤務時間を増やし、夏休みなどの長期休暇を閑散期として一日の勤務時間を減らすという制度です。そして平均すると今と変わらない労働時間になります。

メリットとしては、見かけの超過勤務時間を減らし、かつ夏休みの休日まとめどりができるといった具合です。これだけを聞くと一見良いように見えますが、実はこの制度、様々な問題点が隠れています。

・変形労働時間時間制のデメリットって何?

・変形労働時間制以外で働き方改革をすることは可能なの?

これらの問題に答えます。

記事の内容
・変形労働時間制導入の5つのデメリット

・現場の教員として感じている本当の働き方改革

この記事を最後まで読んでいただければ、変形労働時間制のメリットの部分だけでなく、デメリットの部分についても知ることができます。また、教員として働く上で、制度面以外での本当の働き方改革についても考えることができます。

この記事を書く僕は、以下のような人間です

「小学校の教員をして、月の超過勤務時間100時間を超えた経験がある」

「当時の時間的な苦しさと、それを超える精神的な苦しさが今も心に残っている」

「すべての先生が、毎日を楽しく過ごせるように、少しでも力になりたく自分の良い経験・苦い経験を踏まえ発信している」

教員の変形労働時間制の5つのデメリット

変形労働時間制を学校に導入するデメリットは以下の5つです

①繁忙期に疲労困憊してしまう

②最大6時まで会議が入る可能性がある【教材研究はいつするのか】

③育児・介護をされている方がより帰りづらくなる

④年休を使うことができずたまっていくばかり

⑤制度導入の前提である超過勤務45時間にそもそもおさまっていない

順番に解説していきます。

繁忙期に疲労困憊してしまう

教員が休職するのは5,6月が多いと言われています。そんなストレスの溜まる時期に勤務時間を増やせば,より一層休職者は激増する危険性があります。

また、人間はロボットではありません。長期休暇まで、なが〜い労働時間を耐え抜くことができるのかとても不安です。

僕は、学期中、そんな遅くまで働き続けるのではなく、なるべく早く帰ってリフレッシュし、「次の日も頑張るぞ!」という気持ちの余裕をもつことの方が大切だと感じています。

最大6時まで会議が入る可能性がある【授業の準備は後回しでますます帰るのが遅くなる】

今は勤務終了時刻が5時前でその時刻までに会議は終わるため、その後準備を行なっています。

勤務終了時刻が今よりも伸びると、その時間まで会議を入れることができるようになります。こうなるとその後に授業の準備や次の日の準備をすることになるので、ますます帰るのが遅くなってしまいます。

勤務時間内にどの程度自分の裁量で働くことができるのか、そのあたりも大切なポイントになってきそうです。

育児・介護をされている方がより帰りづらくなる

勤務終了時刻が伸びると、例えば、保育園に通っているお子さんがいる先生の場合、お迎えに行けなくなってしまいます。

“早く帰りたいなら年休とれば良いのでは?”と疑問に思われるかもしれませんが、大事な会議があった場合に年休を堂々取ることが難しかったり、一人だけ毎日年休をとることに気まずさがあったりします。このような周りに合わせないといけないという空気感は日本の古いところです。

年休を使うことができずたまっていくばかり

僕の場合、年休を使うのは長期休暇の時だけです。それでも年休を全て消化しきれていません。

そして、これは僕に限った話でなく、多くの先生に共通していることだと思います。

このような年休もきちんと使うことができない状況の中、変形労働時間制が導入され夏休みの休日まとめ取りができるようになったら、一体どこで年休を使うことができるのでしょうか。

年休という労働者としての大切な権利をさらに使えない方向にしてしまうことが予想されます。

制度導入の前提である超過勤務45時間にそもそもおさまっていない

変形労働時間制導入の前提条件として、超過勤務を45時間以内におさめる必要があります。

しかし、今の学校現場の勤務実態は、到底45時間におさまっていません。

このような中、制度を導入するとどうなるでしょうか。

考えられることとしては、持ち帰り仕事が増えたり、タイムカードをきって学校に残り仕事をしたりするなど、隠れた超過勤務が増えてしまうことが考えられます。

本当の働き方改革は時間ではなく“働きやすさ”

ストレスなく働きやすいように働くことが大切

「変形労働時間制によって教員が働き安くなるか」と聞かれたら、僕は即決で「No」と言います。

もちろん時間的な側面で働き方を改善していく必要もありますが、一番の働き方改革は

「ストレスなく働きやすい環境をつくること」

だと僕は常に感じています。

どれだけ早く帰ることができたって、自分の悩みをオープンに話せない環境だったり、自分のやりたいことを尊重してもらえず自分を発揮できなかったりすれば、それは本当の働き方改革とは言えません。

具体的には書きませんが、僕も以前かなりそのようなことで苦しみました。

幸いにも悩みや本音を話せる人と出会うことができたので、その当時はなんとか持ちこたえることができました。

  • 悩みを打ち明けられる仲間の存在
  • やりたいことをやれる環境
  • お互いにリスペクトしてディスカッションできる環境

これらは働きやすさを追求する上でとても重要な指標です。

効率良く働けるようにする

上に書いた働きやすさにつながるところがありますが、効率的に働くことが働き方改革につながります。

よく聞く困り感として、

「職員室での雑談が長すぎてやりたい仕事がやれない」

「仕事の足並みを合わせなければならず、とても働きにくい」

ということがあります。

もちろん、職場の先生とのコミュニケーションは必要ですし、雑談を軽視しているわけでは全くありません。

ただ、時間が限られている中で、どれだけそこに時間を費やすかは考える必要があります。ましてや、本当は雑談したくないのに断ることができず雑談するというのはもう本末転倒です。

まずは、断る勇気をもつ必要があります。

他にも職員室でなく教室で仕事をしたり、話す議題を先に決めてから話し合いをしたり、話す時間を決めたりするなど、効率良く働けるアイディアは工夫次第でいくらでも出てきます。

まとめ

今回の記事は以上になります。

今回の記事のように、制度的な問題点や働き方改革については、今後もブログやTwitterで発信していきますので、ぜひご覧になってみてください。

誰もが働きやすく、生きやすい学校の実現を引き続き目指していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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