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【ちょっとひと工夫】学校で行われるお楽しみ会の在り方【目的は,共同体感覚の醸成です】

一学期もいよいよ大詰めです。この時期になると小学校ではよくお楽しみ会が行われます。

お楽しみ会と聞くと,多くの人は「先生がおやつを買ってきてパーティーをする」「おかし作りをする」など,『いつもとはちがったことをして楽しむ』という人達が多いように感じます。

確かに,そういう特別なことをするということは楽しいので良いことかもしれません。子ども達も特別なことが大好きです!

しかし,この記事で紹介するお楽しみ会はそのようなものではありません。

どんなお楽しみ会なのか,具体的に紹介していきたいと思います。

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1 大切にしていること【共同体感覚】

そもそもお楽しみ会は学習指導要領の特別活動の学級活動に位置付けられているものであり,明確な目的をもって行わなければいけません。

僕が大事にしていることは,「共同体感覚の醸成」です。簡単に言うと「あー楽しい!」とみんなが感じ,一体感を高めるということです。クラスというものが存在している限り,共同体感覚がなければクラスは成立しませんし,その感覚が高くなればなるほど学習にも前向きに取り組むようになります。

また,子ども達が主体となって企画・運営を最後まで責任をもって行うことも大事にしています。

2 特別かつダイナミックなことはしない

お楽しみ会では特に特別なことはせず,子ども達がミニゲームを考えたり,本で調べたりして工夫して会を作っています。ドッジボールとかサッカーはしません。また,景品などもこちらが買うのではなく,子ども達の手作りのものです。

ミニゲーム自体も,そんな特別なことはしません。むしろ特別ではなくて良いと思っています。

それは,ちょっとしたことを心から楽しめることが共同体感覚の醸成にめちゃくちゃつながるからです。おかしパーティーが楽しいのは当たり前,ただ子ども達が創り上げた会で楽しめるってもっと大事なのではないかと感じています。

3 お楽しみ会の流れ

〜お楽しみ会当日までの流れ〜

  • 月初めの席替えのタイミングでお楽しみ係が決まる
  • その月の終わりにあるお楽しみ会に向けて係が計画を立てる
  • 先生に見せにきて修正を加える

〜お楽しみ会当日

  • 会の目的を伝える
  • ゲームをする
  • 振り返りの時間

ちなみに,先生は計画を“何となく”見ます。

お楽しみ係が計画を完成させると,1回僕もその計画を見せてもらいます。

目的をしっかりとしているか,そのための手段は明確か,みんなが楽しめるゲームになっているかを“何となく”見ています。

この“何となく”というところが重要で,基本的にはどんな内容で行うかという確認に近いです。

さすがに「これは絶対みんなは楽しめないでしょ」「先生が中心となって出るような企画」「ふざけすぎ」とかには口を出しますが,それ以外はほぼ確認です。

なぜかというと

①子どもが主体の活動だから

②失敗しても良いから

です。

 

①子どもが主体の活動だからについて

先生が口を出しすぎると,「結局,先生が全部決めているじゃん」「先生のやりたいことがあるなら,先生がやれば良いじゃん」と言う子どもが現れます。言葉に出さずとも,そう感じる子もいるでしょう。

もちろんそう感じずに意見を求めてくる子どももいるので,相手がどんな子かと考えることが大事です。

ただ共通して言えることは「自分たちでやり遂げた」という満足感は味わって欲しいということ!

 

②失敗しても良いからについて

先生が「これはこうしたらどう?」と言えば言うほど,計画は良いものになっていきます。「みんなが楽しめる」ということが例えばお楽しみ会の目的であり,それが会の成功だとすれば,きっと成功に近づいていくでしょう。

ただ,僕はあえてお楽しみ会がうまくいかなくても良いと思っているので,「これってどうなのかなあ?」というときも,質問はするけど無理に変えるようには促しません。そして,会の本番では実際に上手くいかないときもあります。

ちなみに,どのように子ども達が「上手くいかなかったな」と知るかというと,会の雰囲気や最後の振り返りのところでの子ども達からの「今回のお楽しみ会はもう少しこうした方がよかった」などの意見から気付いていきます。

 

失敗は人を成長させてくれるものです。きっとその時は上手くいかなくても,「上手くいくためにはどうすれば良いだろう?」と子ども達は考え始めるはずです。失敗して一時的に自信をなくしてしまった子に対する支援は必要ですが,失敗をネガティブなものと捉えすぎず,ポジティブなものにして捉えていけるようにしていく必要があります。

 4 会の間,教師は何を見ているか

会の間の先生の重要な任務は

子ども達どうしの人間関係」

②どのような表情をしているのか

を見ることです

 

①子ども達どうしの人間関係を見るについて

お楽しみ会は子ども達の活動であるため,教師はクラスの様子を俯瞰して見ることができる絶好の機会です。

また誰と誰が仲が良いのか,この人とこの人はペアになるとあまり会話が進まないんだななど,普段よりも細かく見ることができます。クラスの雰囲気や盛り上がり方から,クラスの良さや課題点も見えてきます。

また,お楽しみ会では,子ども達の新たな一面を見られることがよくあります。そんな一面をお楽しみ会だけでなく,日常のいろんな場面で活かすことは教師の役目ではないかと感じています。

 

②どのような表情をしているのか見るについて

中にはあまりお楽しみ会にノリ気ではない子や,周りの子ども達とはちょっと違った空気感を醸し出している子もいます。あくまでお楽しみ会の目的は共同体感覚の醸成ですので,一緒に楽しめなければ意味がありません。

そんな時に大事なことは「なぜこの子は違った感じなのか?」とめちゃくちゃ考えることです。

「内容がつまらない?」「ノリが合わない?」「人間関係がうまくいっていない」「みんな同じように楽しんでいることに違和感を感じる?」・・・

少しずつ表情が柔らかくなっていけば良いですが,ずっとノリ気でない場合は,声をかけてみるようにしています。

そして大事なことは,その子がなぜノリ気ではないことを認めることです。

 

「みんなで一緒。楽しいねー!イェーイ!」って実際違和感です笑

共同体感覚ということにおいて,これができれば良いに越したことはないですが,そこまでハメを外せるってなかなか難しい。そして高学年になればなるほど・・・

ただ,自分で声は出せなくても,「みんなで一緒。楽しいねー!イェーイ!」と楽しそうにしているクラスだな。そんなクラスメイトがいて自分は幸せだな。と感じられるようにはなって欲しいです。

5 終わりに

お楽しみ会は「共同体感覚が肝」ということについて書いてみました。

結局,学級経営って「つながりをどれだけ太くしていけるか」だと思ってます。

これがなければ学習も成立しません。

めちゃくちゃ面白い教材を用意したとしても,つながりがなければ,それは教材ではなく,“どうでも良い物”に究極的にはなってしまいます。

もちろん教材研究も大事ですが,それ以上に学級経営が大事だと最近つくづく思います。

今よりもさらに子どもが多様化してくこれからの時代,そのウェイトもどんどん上がっていくと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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