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夏休み一人教員研修6

 良い集団づくりにおいて,話し合いがかなり大切だということについて,前回の記事の続きです。

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トラブルが起きた時に全体での話し合いの目的は

①トラブル解決

③そのトラブルを通して当事者でなくても考えることで,生き方を学ぶ

 

そしてもう一つは

③相手を知るということです。

 

今回は相手を知ることにどのように良い効果があるのかについて思考していきます。

 

相手を知ることの良さ

①自分も相手も安心して生活することにつながる

①異質・同等の感度を高める

 

 

①について

具体例を挙げると,物事は相手を知るところからスタートする。

“この人はどんな人だろう?”という人が集団の中にいると,自分を発揮することってなかなか難しい。

「そんな周りの目なんて気にしない」という人は良いが,そうでない人もいる。

周りの人のことが良く分かったから,自己を発揮できる人もいる。

この周りのことを知るということは単に

“この人は◯◯が好きで◯◯が嫌い”

という浅いものではなく,

“この人は今こういうふうに頑張っていて,こういうふうに生きたいと感じている”

という深いところまでの相手を知るということを意味する。

 

難しいかもしれないが,この深いところまで知る必要がある。

 

そして,この“相手を知る”ということは自分のためでなく,相手のためにもなる

それが②の異質・同等の感度を高める

ということ

 

 

②異質・同等の感度を高めるについて

良くクラスであるのが「◯◯さんだけズルイ」というフレーズ。

僕はこの言葉が大嫌い

なぜなら,この言葉の裏には「みんな一緒でなければいけない」という同調圧力が隠されているからだ。

そして,この同調圧力は人を息苦しくさせる。

そこで,“みんな違ってみんな良いよね。”“◯◯は特別だって良いじゃん”となることが大切。

そのためには,上にも書いたように,相手のことを深く知ることが必要になってくる。

 

※気をつけることは,「◯◯さんだけズルイ」と言った子を大切にすること。その子は何かしらの不満があり,自分は大切にされていないと感じているということ。大切なことは,課題のある子に対してのみ特別扱いをするのではなく,「一人ひとりを特別扱いする」ということ。

また,「◯◯さんの特別をみんなが認めてくれたおかげで,◯◯さんは頑張ることができたよ。ありがとう。」と感謝の気持ちを伝えていくこと。→これにより集団が育っていく。

 

・話し合いと同時並行で行なっていくこと

気をつけなければいけないのが,ただ話し合いをすることだけで,安心ができ,異質・同等の感度が高まるとは思わないこと。

もっと色々な活動を行い,子どもたちの自己実現できる場をつくること

その中で,子どもたちどうしがお互いに「へ〜,◯◯さんてこういうところがあるんだ」と知っていくことが必要

「自分にはできないけど,◯◯さんにはできるんだ!!すげ〜!!」と思うこと

“人は出会い直す中で関係性を再構築していく”

この言葉は最近参加した研修である講師の先生がおっしゃっていた言葉であり,ハッとさせられた一言

 

そして,これは学力という見えるテストの点数のみで測られるクラスでは,とても難しい

評価軸が狭いと評価し合う幅も狭くなってしまう。

学校ってそうじゃない。

もっといろんな評価軸があって良い

 

以上,話し合いについての自分の考え。

次回は話し合いの方法について考えていく予定。

 

クラス会議,サークル,班会議,班長会など,様々なものがあるけど,週一ペースで定期的に行なっていきたいんだよなあ。

それぞれの話し合いのあり方のメリット・デメリットを探っていく。

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